損切りの戦略
例えば、「円安ドル高を予想して米ドルを購入したが、その後少しだけ上がったあと下落して、ついに買値を下回ってしまった。」といった具合に期せずして含み損を抱えてしまうことはありがちです。
問題はこの後の行動です。
ここがその後の投資がうまく行くかどうかの分岐点です。
結論から言うと損が少ないうちに決済したほうが良いということです。
もともと買いポジションを持ったら同時に、すぐ買値より少し下値で逆指値の売りを入れるべきです!
予想が外れてそこまで下がったら、さっさと撤退するためのラインです。
しかしここで「少し待てば上がるのに、損をしたまま売ることはない。」と思う人が多いです。
実はこの素朴な考えがクセモノなのです。
なぜかというと少し待ったとしても心理的に売れない状態が続くからです。
例えば、運よく上昇に転じて買値を上回ったとします。
この時に「やれやれ」と売ればいいのですが、なかなか売れません。
なぜかというと、はじめに買ったときの「ドル高予想」に引きづられるからです。
「やはり自分の予想は正しかった」と持続してしまいがちです。
もしドルが上がらずに下降の流れが続いたらどうでしょうか?
この場合も下降の度合いにもよりますが「ここまで待ったからもう少し待ってみよう」となりがちです。
つまり「売りの判断が鈍ってしまう。」のです。
結局はじめのドル高が実現されない限り、判断が停止しているのに等しい状態になるわけです。
売りの判断が鈍ると、まず資金の回転が悪くなります。
もしさっさと損切りをしていれば、次のチャンスを狙って投資できたはずです。
この時、損を埋め合わせようと損切りせず、思い切って余分資金で別の投資を行うのはキケンです。
保証金の余裕分が減り、投資全体でレバレッジのかかり方が大きくなり、リスクも増えます。
含み損は投資全体に影響して投資のペースを狂わせるということを肝に銘じておきましょう。
そして、損切りは「負け」ではなく戦略的な「撤退」です。